最新情報
2024年06月13日(木)

天然高分子有機酸〝翠龍〟よもやま話

ノーベル物理学賞を受賞した北里大学の大村教授は放線菌の研究からイベルメクチンを発見しました。大村教授は、その放線菌が栄養として好む物質に腐植酸を上げており、腐植酸とはまさに〝翠龍〟そのものを言っています。腐植酸を食べて増殖した放線菌は、固い外皮を持つカメムシやゴキブリなど節足動物の殻(外骨格や卵)を作るキチン質を溶かすキチナーゼと言う酵素を作り出します。節足動物が忌避する環境を作り出すことを1億年も前から営んでいるのです。氷河期を生き抜いた生命力のゴキブリが地球上にあふれて居ないのも翠龍(腐植酸)のお陰かも知れません。